接客業はもう嫌だ!販売員から夢の板前に転職した体験談

僕は10年前まではとある家電量販店の販売員をしていました。

店頭に立って購入を検討しているお客さんに、商品の説明をしたりするのが主な仕事です。

この仕事はずっと立ちっぱなしということと、お客さんからのいかなる質問にも正確に素早く回答するために商品の詳細を熟知していなければならない、という点を除けばそれほど辛いことはありませんでした。お客さんとの対話やコミュニケーションが楽しく感じることすらあったほどです。

問題は販売件数という数値で、上司から常にプレッシャーを受けることにあります。ちょっとでも件数が伸び悩んだ月は個別に呼び出されて圧力をかけられます。同僚は皆、売ることに必死で、スタッフの控え室ブースはいつも険悪なムードだったほどです。

そんな重圧にうんざりして僕は転職を決意しました。

選んだのは居酒屋の板前です。

一人暮らしが長く、元々料理をするのは趣味だったので、調理系の仕事は自分に向いているんじゃないかと思ったのがきっかけでした。

勤め先は従業員が10人にも満たないくらいの小ぢんまりした居酒屋です。

見習い期間中は時給1200円のアルバイト同然の給与で(実質、最初の雇用形態はアルバイトでした)働きました。

仕事はキツく、夜間から深夜の営業が殆どなので、昼夜逆転の生活という辛さもあります。

でも、それ以上にやり甲斐も感じられる職業で夢がありました。

見習い中は先輩からかなり厳しく指導されましたけど、人に振る舞う料理を作れる喜びを感じられるのが大きなポイントです。それと新鮮な魚を使った夜食のまかないを食べられるのも嬉しいですね。

働き始めてから2年が経過して、僕は晴れて正社員としての雇用を勝ち取ったのです。

あの時は本当に嬉しかったです。まあ保障が付くとは言え、給料はバイトに毛が生えた程度。確かに販売員時代の方が収入は多いですが、それでもやり甲斐と喜びを感じられる職場で働くことの意義を考えたら、僕は転職して大正解だったと思っています。