転職椅子取りゲーム、最初から前向きに動いたのが勝因


金融機関に勤務していましたが、リーマンショックのあおりをうけてリストラ。40代の私は数カ月と、比較的短期で再就職することができました。早期に就職できたのは、ある程度戦略的に考えて動いたからだと思います。まず、すぐに動きました。金融機関は多くの失職者を出したので、一種、椅子取りゲームのようなものだから早く動こうと思いました。

リストラというのはとても精神的に打撃を受けるので、多くの同僚が家で失意に引きこもったり、あるいは憂さ晴らしに出歩いて会社の悪口を言ったりネットに暴言を書き込んだりしていましたが、私はそのような時間は不毛だと早く気づき、気持ちを切り替えるようにして転職活動に臨みました。

まず、私は金融の中でも個別のマイナーな金融商品に関わる部門で働いていましたが、できれば同じ分野で再就職したいと思いました。しかし部門が閉鎖になるほどですので、収益性が低い商品で、同業でも同じ部署は縮小、閉鎖されていたのでそこには良さそうな椅子は見当たりませんでした。そこで将来的にその分野に移動することが可能な環境をターゲットにしました。そして、まずは仕事を通じて知り合った知人友人の「偉い順」にコンタクトをしていきました。正直、若い友達は同情はしてくれますが、就職の世話はしてくれません。仕事のツテをたどるのだったら、権力やタイトルが高い人の方が可能性が高いからです。リストラ企業前の勤務先の上司等で二度と顔も見たくない嫌な奴もいましたが、メールや電話をして失職したので相談に乗ってほしいというと、意外にみんなランチ等時間を作ってくれるものです。時間を取れたら、実際の転職の面談以上に気合を入れて身なりを整え、冷静に、前向きに、再就職の意思と、何かいい話があったら是非紹介してほしいと頭を下げました。本気を出して連日人に会い続け、会ってない時は履歴書のアップデートをしたり、経済新聞や経済ニュースをちゃんと読んで知識や勘が鈍らないようにしました。忙しくすることで、リストラの精神的ショックから逃れる効果もあったように思います。

結局、人の紹介で、他社の同じ仕事の「旦那さんが海外に赴任するため退職する」女性のポジションが急に空くことになったのを掴むことができました。能力的に同じような候補者はたくさんいたのですが、偶然お会いした中の、三人のそれなりに偉い人が私を推薦してくれたのが、決め手になったようです。